友人の家に行った。キャプチャボード(HDMI信号をPCで取り込めるようにするやつ)が壊れた、自分のマイク音声を拾ってくれないと言っていた。機械じゃなくてお前がおかしいんだよばーかばーかと言ったら怒られたので、中身を見てみることにした。
よくわからん、キャプチャボード専用ソフトをいじってみる。設定ボタンをクリックすると、中に、「マイク音声の録音の切り替え→F8」と書かれている。
設定を「常時録音」に変更した。録音できるようになった。
どうして解決できたのか。僕は日本語を読むことができるからである。目の前に書いてある日本語を読むことができるから、設定を変更することができた。文字が読めなければできない作業だ。
文字を読むことができない人間はこれから増えると思う。
僕は携帯屋さんで働いていた。親の機種変更の契約の待ち時間、3歳くらいの子どもがスマートフォンを与えられ、画面をじっと凝視している。いつもの光景だ。
動画で勉強する子どもが増えている。そんなニュースを読んだ覚えがある。テキストだと頭に入ってこないそうだ。だから動画で勉強する。
10年後の若者は、僕の友人のように、文字が読めない人が増える。
動画の時代である。文字を書いても読んでくれる人、理解してくれる人がどんどん減っていく。動画を用意する必要がある。
ブログを読んでいるあなたはおめでとう。あなたは文字が読める人間だ。この世の中には文字が読めない人間がたくさんいる。
ちなみに、まったく関係ないが。ぼくは文字を読めるが、会話を聞けない人間である。これからの時代、地獄。時代の敗北者。
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