温泉で疲れをいやす最高の休日。

緊急事態宣言が終わった。
今日の朝、温泉に行ってきた。

一人暮らしだと、どうしても湯船につからない。
シャワーで済ませてしまう。
たまには温泉に入り、じっくりと体の芯から温まる。
これが僕のリラックス方法の一つだ。

午前10:00、温泉に到着した。
入口で受け付けを済ませる。
木造の廊下を歩く。
脱衣所で服を脱ぐ。
この一通りの流れが、今から温泉に入るんだぞー! という期待をもたらす。

シャワーで一通り体を洗い終わる。
さっそく、露天風呂に向かった。

露天風呂のエリアには、5,6人ほどの老人がまばらにいた。
みな60歳以上、定年は間違いなく超えている。
僕はこの空間から浮いていた。

しかしそんなことはどうでもいい。
僕はお湯につかりにきたのだ。
考えていたことを一瞬で忘れると、そのままお湯に向かう。
目の前には岩風呂がある。
大きな岩をいくつも集めて囲み、壁も床も岩だけで構成された、ごつごつとしたお風呂だ。
露天風呂のエリアにはいくらか人がいるが、この岩風呂は誰も使っていない。
20人は入れそうなこの岩風呂を、一人占めだ!

ザバァッと岩風呂に入った。
温かい!
なめらかな肌触りの温泉が、体を包み込んでくる。
そして、この、圧倒的なお湯の量。
アパートや実家では絶対に味わえない贅沢。
体がぽかぽかと温まっていく感覚。
なんのストレスもない、最高の娯楽だ。

僕は温泉の香りが好きだ。
岩風呂につかりながら、スーッと息を吸う。
湯面から立ちのぼる温かい蒸気。
温泉特有の塩っぽい独特なにおいを感じる。
疲れを落としてくれる、落ち着く香りだ。

10分ほどつかる。
ベンチで少し休む。
寝ながら入れる湯、ヒノキでできたお風呂。
つかる、休むを繰り返し、露天風呂をゆっくりと満喫した。

一人用の岩風呂に入った。
丸い大岩を半分に割られ、中が丸くくりぬかれている。
そこに源泉がかけ流しになっている贅沢。

かけ流しのお湯が注がれてはこぼれていく岩風呂。
そこに僕は足を入れ、一気に体を肩まで沈める。

ザバアアッ! と一気にお湯があふれ出る!
あふれたお湯が作る水の音。
この音を聞くのが本当に好きなのだ。

一人用の岩風呂に入ると、まだ子供だったころを思い出す。
実家のお風呂をあふれないギリギリまでためる。
そしてそこに6歳くらいの僕が飛び込む。
ザバァッとあふれるお湯を笑う僕がいた。

岩風呂であふれるお湯の音を楽しむとき、小さいころの僕がまだいるんだなーと実感できる。
音を聞いてニヤニヤとしているその瞬間の僕。
その瞬間だけは、間違いなく僕は子供に戻れるのだ。

リラックス効果ももちろんだが、子供のころの自分を思い出すことのできる素晴らしい施設、温泉。
体も心も問答無用で癒しにかかってくる。

これだから温泉はやめられないのである。