ハリー・ポッターと東方Projectの世界観を混ぜた（クロスオーバーという）二次創作。
2020.11.22に完結。
4,019,637文字（文庫本40冊相当）と大長編であったが、最後まで飽きることもなく、おもしろく読み切った。
目次
個人的な評価：☆☆☆☆
- むずかしさ：☆☆
- おもしろさ：☆☆☆☆
- 総合点：☆☆☆☆
世界をまるごと変えられるような強大すぎる妖怪、魔法が使える”だけ”の人間。この二つの陣営から物語が広がっていく。
しかし、圧倒的強者が全てをぶち壊して「はい、おしまい」という展開は一切ない。
パワーバランスの均衡を保たれた状態で物語が続いていくのだ。
強さのコントラストがあまりにも強すぎるのに、主要な登場人物全員のキャラクターを描ききっているのは見事の一言。
魔女について
Game of Vampireの中で、私は個人的に、「（長い寿命を持つ）魔女の在り方」がまぶしく見えた。
一貫した信念を持ち、長い間同じことに取り組めることが本当にうらやましいのだ。
作中では、
- 本を読み続ける魔女
- 自立人形を作ろうとする魔女
この二人に焦点が当てられている。
修行や研究の末に不老となった「魔女」。彼女らは、不老となってなお、自分の信念に従って修行や研究を続けていく。
現実世界の私もあなたも人間であるが、もし私たちが、何か一つのことに、結果が出ずともあきらめず、ずーっと取り組めればどれほど幸せだろう？
移り気せずに一貫した精神を持ち続けられる魔女を、私は大変うらやましく思った。
おわりに
長く読んでいた作品が無事に完結してくれて大変ありがたかった。
魔女の在り方を通して、一貫性の考え方を教えてくれた良作である。
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