MENU
ツイちゃん
twichan
群馬県前橋市在住、22歳の男性。
2021年1月にADHDと診断された。
障害者雇用で働きつつ、Youtubeとか投資とかいろいろやってます。

【感想】僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

スマホ依存に関する読書のマイブームが来ている。
僕らはそれに抵抗できないを読んだ。

目次

要約

行動嗜癖とは?

嗜癖とは、害があり、それなしでいることが難しくなった体験に、みずから強く執着することだ。物質の摂取を伴わずとも、強い心理的欲求を短期的に満たし、その一方で長期的には深刻なダメージを引き起こす行動に抵抗できないとき、それを行動嗜癖と呼ぶのである。

僕らはそれに抵抗できない P13より

短期的には楽になれるが長期的には害のある行動が辞められない状態。

「明日早いのにスマホが辞められない」とか、
「勉強しなきゃいけないのにネットサーフィンしちゃう」とか、(これはただの現実逃避か?)
長期的にはダメージを追うことがわかっているのに、目先の快感を取ってしまうことか。

なぜスマホに依存してしまうのか?

依存性が高くなるように作られているから。

行動嗜癖には6つの要素がある。
第1に、ちょっと手を伸ばせば届きそうな目標があること。
第2に、抵抗しづらく、また予測できないランダムなタイミングで、報われる感覚があること。
第3に、段階的に進歩・向上していく感覚があること。
第4に、徐々に難易度を増していくタスクがあること。
第5に、解消したいが解消されていない緊張感があること。
そして第6に、強い社会的な結びつきがあること。
現代の行動嗜癖は実に多種多用だが、こうした要素を1つは備えている。

僕らはそれに抵抗できない プロローグ xiiより

主要なスマホのサービスは、広告収益によって運営されている。(YoutubeやTwitterなど)
そのため、

  • 利用者がたくさんサービスに時間を使う
  • 広告がたくさん表示される
  • 企業が儲かる

サービス利用者の利用時間が延びれば延びるほど収益が上がる構造になっている。
利用時間を最大化するため、企業は上記の行動嗜癖の要素を取り入れ、依存性を高める。

自分たちはどうするべきか?

依存性を理解したうえで、自分に適した形にデザインする。

行動アーキテクチャの考え方では、人間は誘惑から完全に逃れることはできないと認めている。(中略)
だとすれば、最優先で導入すべき行動アーキテクチャの原則は、極めてシンプルだ。まずは、自分の精神的な生活に過剰なインパクトを与えている身近な存在は、それが何であれ、物理的に遠ざけること。誘惑に囲まれていれば誘惑される。手の届く範囲から誘惑を取り除いて初めて、隠れていた意志力も探り出せるようになる。

僕らはそれに抵抗できない P343より

スマホ依存を解決するのであれば、

  • 物理的な距離を離す
  • 通知を全てOFFにする→ランダムなフィードバックの防止
  • 画面をモノクロにする→光による華やかさを削り落とす
  • 音もOFFにする→音による華やかさを削り落とす

などだろうか。(光や音による華やかさが依存につながる例は、スロットマシンが良い例。本書ではネズミの実験が紹介されている。本来ローリスクローリターンを好むネズミでも、光や音による当たり演出が加えられただけで、ハイリスク・ハイリターンの傾向になったというもの)

何も考えずにテクノロジーを取り入れていってしまうと、
「どうやってこの人の時間を奪おうか」
と考えている企業の餌食になってしまう。

「自分は何がしたいのか」
「どういう機能が必要なのか」
と要件定義し、自分が受けるメリットとデメリット(主に時間と注意力の損失)を理解したうえで、必要なものだけを取り入れて行ければと思う。

おわりに

「なぜ依存してしまうのか」ということを勉強できる本だった。

注意経済という言葉がある。注意を獲得すればするほど広告収益が上がるビジネスモデル。
企業は依存性を十分に理解したうえで、サービスにそれをたっぷりトッピングして、「これは有益ですよ」と提供してくる。
デジタルデバイスと付き合っていかざるを得ない現代。
依存性を知識として覚えておいた上で、デジタルによるメリットを最大化していきたいと思う。

コメント

コメントする

目次
閉じる