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ツイちゃん
twichan
群馬県前橋市在住、22歳の男性。
2021年1月にADHDと診断された。
障害者雇用で働きつつ、Youtubeとか投資とかいろいろやってます。

2021.09.03/お金と失敗

僕は気が立っていた。弟がこんな相談をしてきたのだ。

「この着る毛布、どうだろう? 3枚で13,000円なんだ」
「ゴミだね、どれ、ドメインを見せてみろ」

(ドメイン。xxxxxx/xxxxxx/amazon.comでいうなら、amazon.comの部分。インターネット上に一つしか存在しないので、ここを調べればショップサイトの信頼性がわかる)

そのドメインを調べると、そこは怪しい中国のサイトで、返品は一切応じない規約が小さく書かれていることだとか、粗悪でペラペラな生地の服が届くだとか、そういった声が検索上位にヒットした。
通常の会社であれば、運営会社のページや、買ってみた人のまともなレビュー記事が出てくるだろうに。詐欺だと僕は確信した。

「やはりゴミだ。ただ、3枚で3,000円のものを、13,000円で買うことをゴミだと思わないのであれば、買っても悪くないと思うよ」
「なるほど、父に聞いてみたまえ」
「なぜだ」
「実はすでに父に相談していたのだ」

父に聞くと、「amazonか楽天かと思っていた」と言っていた。なるほど、たしかに見た目だけはちゃんとしてるから、注意してみなければそう見えるのだろう。
結局弟は着る毛布を買うのをやめた。正しい選択だなあと僕は思ったが、なぜか、やたらとイライラしていた。

このイライラこそが、世間の人が発達障害者に向ける感情なのだろう。「自分ができて当たり前のことが、どうしてこの人はできないのか?」という、人間として備えていて当然の能力だという期待。僕の場合、「見知らぬサイトはまずドメインとレビューを調べ、信頼できるところかチェックする」という考え方は当然のものだと思っていたから、それができていない家族を見て、気が立ってしまっていた。

僕はADHDという障害を持っている。この障害の特性の一つに、忘れ物がひどいというものになる。周りの人が僕の行動を見て、「どうしてこんな単純なことも忘れてしまうの?」とイライラしていたのは、おそらく、僕が怪しいサイトに騙されかけている家族を見てイライラしていたのと、同じなんだろう。「どうしてこんな当たり前のこともわからないの?」という、自分の当たり前を相手に押し付けているからこそ生まれる感情。

ああ、いい勉強になった。ここ最近、明確な理由があった上で、喜怒哀楽でいう怒り、いら立ちを感じることはなかったから、周りの人が自分を見て怒るとき、どういう気持ちなのかを理解することができた。

弟には悪いことをした。少なくとも彼は14000円くらいの損を免れることはできたわけだが、勝手にやってきて、勝手に後ろでいらだって、お前の買い物は間違っていると怒りを混ざった声でまくしたてられるのは、大変気分が悪いことだろう。しかもそんなことをされて、その意見を素直に聞き、怒りもせずにその買い物を止めてくれるのは、非常に人間ができていないとできないことである。

あとで謝りに行こう。ついでに、コンサル料を14000円の10%、つまり1400円くらいいただければありがたいのだが。まぁ今回は、ひどい態度をとってしまった慰謝料と相殺ということで、気にしないこととする。

しかし、感情がかんたんに上がったり下がったりするなあ、この体。認めたくはないが、一言でいえば、ヒステリックだ。もっと落ち着きたい。

話は変わるが、3日くらい前からちょいちょい読んでいた、バビロンの大富豪を読み終えた。以前漫画版を読んだことはあったのだが、書籍版は内容が充実していてよりおもしろい内容だった。

収入の1割以上を貯蓄しろ、お金が貯まったらそれを堅実に投資しろ、投資から得られたお金をさらに投資して、お金の子も孫も自分のために働かせるのだ。働くことに対する姿勢とか、いろいろなことが書いてあったけれど、シンプルにまとめるとこんな内容だ。

本の中では一言もこの言葉は出てきていなかったが、この考えは複利そのものである。金の卵を産むにわとりが生んだ卵をすぐに食べてはいけないのだ。卵をにわとりまで育てて、増えたにわとりたちが産んだ卵をまた育てる。卵が産まれる効率が十分に上がったところで、初めて卵をおいしくいただくのだ。

収入の1割以上を貯蓄しろというのも、誰が書いたのかは忘れたけど、「私の財産告白」という投資家の本と内容が共通している。私の財産告白では、たしか収入の25%をなんとしても貯蓄し、残った75%で生活するといったことが書かれていた。あらかじめ貯蓄する分を決め、それをなんとしても守る。積み立て投資や自動引き落としの定期預金は、お金に対する正しい姿勢なんだろうなあと思った。

僕は同年代の平均よりも、周りの友人よりも収入は少ない。でも、なぜだろう、やたらとお金に興味が向く。お金を使ったらその場で家計簿アプリに1円単位で記帳し、月に一度は残高とのズレを修正する。投資についていろいろ調べて、今月には資産の半分以上が金融商品となる予定だ。うーん、お金に執着するのは、きっと、自分のヒステリックな精神性に起因しているんだろうなあ。

明日の自分が、気分が変わっておかしくなっているかもしれない。だからお金を貯めこむのだ。調子がおかしくなっても、今までの経験上時間が癒してくれる。その時間を確保するためにはお金が必要だ。時は金なり。僕にとっては逆だ。金は時なり。僕にとってのお金は、おかしくなった自分を回復させるための時間そのものだ。

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