単価10円、時給60円の占いという狂気

一件の単価10円で10分ほどの占いをやる人の考えがわからないって話をします。

SPOONというラジオ配信アプリをご存じだろうか。Youtubeを見ていると、たまに広告で、「あなたの耳、うんたらかんたら」とねっとりボイスで語りかけてくるCMのあれである。ラジオ配信アプリの名前の通り、僕のような一般人たちが、やんややんやと適当に話して楽しむ、聞いて楽しむものだ。

配信内容は多種多様で、その辺の人が雑談してたり、自分の職業の知識を活かした社会人が相談に乗ってたり、得意な楽器を弾き語りしていたりなど、バリエーションはたくさん。

その中で、意外と占い師もそこそこいたりする。(ちなみに僕も占い師として配信をしている)「悩み・相談」というカテゴリの中で、どの時間でも1~3人は占いの配信が開かれている。占い師の力量は上下に幅広い。僕のような素人はもちろん、本業として働くプロの人間までいたりすることもあるのだ。

占いの価格設定に関しては、無料でやる人、有料でやる人。まぁそれぞれいるわけだ。

僕は他人の価格設定にどうこういうつもりはないが、少しだけ思ったことがあるのでその感想を書いていきたい。

単価3円は安すぎじゃないかなって。

  • 「占い受け付けてます! 10円以上投げてくれた人やります!」
  • 「あっ、10円投げてくれました! ありがとうございます!」

SPOONの最低投げ銭金額は10円。手数料は7割弱なので、手元に残るのは3円程度になる。そしてタイトルにつながる。

なんというか、10円。10円だよ。0円じゃなくて、1,000円じゃなくて10円。お賽銭みたいですね。

これは自分だけの考えかもしれないが、中途半端なお金をもらうことは、自分の価値を落とすことにつながるんじゃないのかと思っている。千円単位のお金を取って占えばそれは仕事だ。無料であればボランティア。しかし、ボランティアに3円の値段が付けられた瞬間、それは奉仕活動や趣味から、とてつもなく安い仕事にランクダウンしているんじゃないのかなと思っている。

自分の仕事に対して3円の値段が付けられる気持ちをあまり考えたくない。3円程度ならもらわない方がいい。

「あなたは15分間、私の話を聞いてくれましたね! ありがとうございました!」

「あなたは15分間、私の話を聞いてくれましたね! これは報酬の10円です!」

10円、10円。狂気の世界だと思う。

まぁ占い師側が報酬を10円と指定しているわけだから、彼らなりの考えがあってやっているわけではあると思う。しかし、自分の仕事に対して10円の値段が付けられることは、それはかなり屈辱的なことなのではないのか? と思ってしまったりするのだ。

逆に、ひねくれた考え方ではあるが。無料で占いをしてもらった人に対して、中途半端な投げ銭を”お礼”と称するのも大変失礼なのではないか? と思ったりした。

例えばあなたが、職場や学校で誰かの荷物を運ぶ手伝いをしてあげたとしよう。あなたは友人と共にA地点からB地点まで荷物をわっせわっせと運ぶ。10分ほど動き、ふう、疲れた。それじゃあお疲れ様、といったところで友人からこう声がかかるのである。

「ありがとう! これ、お礼の10円!(手数料引かれたら3円!)」

気分を害する人も多いんじゃないのかな? と思ったりする。

(ちなみに、文中で少しだけ触れたが、SPOONの投げ銭手数料は64.8%であるため、10円投げられたとしても実際に手元に残るのは3円強である。お賽銭に負けそう)

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