
沈黙のWebマーケティング。吹き出しが多くて読みやすい。実家の自営のサイトを手伝うことになるかもしれないので、ブログの考え方をおさらいしたく、読み返した。
やっぱりいつ読んでもおもしろいね。
個人的な評価:☆☆☆☆
- むずかしさ:☆
- 共感度合い:☆☆☆☆
- 参考度合い:☆☆☆☆
- おもしろさ:☆☆☆
- 総合点:☆☆☆☆
わかりやすくWebマーケティングの考え方を教えてくれる良書。
ブログを始めたいひと、自営のサイトを作りたい人、どんな人にでもおすすめ。
ポイント
個人的に気になったポイントをまとめる。
Webマーケティングはアートではなくデザイン
・・・お前はデザインとアートを混同している。
沈黙のWebマーケティング 84Pより
この本のもっとも大事なポイント。Webマーケティングは、アートではなく、デザインなのだ。
ブログを始めると、どうしても「かっこよさ」にこだわり始めてしまう。素敵なフォント、文字の少ないトップページ、おしゃれな画像などなど。
しかし、それは本当に見てくれる人が求めているものだろうか? かっこいいデザインを作りこめば満足できるだろうが、見てくれる人が置いてけぼりになってしまう。
自分のためのアートではなく、あなたのためのデザイン。見てくれる人を想定したサイト作り、文章作りを意識しなければいけない。
ちなみに、この「ツイちゃんの読書記録」は一切デザインの要素を取り入れていない。
あくまで、このブログの目的は「自分が読書した記録を残すため」であり、読んでくれる人は完全に無視している。
ある意味で、自分のためにデザインされたブログなのかもしれない。
見てくれる人が知りたいことを
お客様が知りたい情報とは、お客様の疑問を解決する情報です。(中略)サイトには、これらの疑問の「答え」となる情報を掲載すればよいのです。
沈黙のWebマーケティング 106Pより
読まれることを意識したサイトを作る際は、「疑問に対して答えを提示する」ことを意識すべきだということを本書から学べる。
例えば、SEOを意識した記事を一本書くとする。このツイちゃんが乗っているCR-Zの中古車レビューを書くとしよう。

CR-Z・中古の検索候補をざっと洗い出し、「CR-Zの中古車を買いたい人は何を知りたいのか?」ということを把握したうえで、見出しを作り、記事を書く。
そうすれば、CR-Zの中古車を買いたい人が知りたい内容を書ける。
今は検索候補からなんとなく需要を知ることしかできないが、いずれはしっかりとした記事を書けるようになりたい。
KGIとKPI
KGI(Key Goal Indicator)…重要目標達成指標
達成すべき、最終目標(ゴール)のこと
KPI(Key Performance Indicator)…重要業績評価指標
最終目標(ゴール)にたどりつくまでにクリアしたい、通過点(プロセス)に設けられた目標のこと沈黙のWebマーケティング 209Pより
KGIが戦略、KPIが戦術ということで、戦略と戦術を間違えないように把握しておくことが重要だと感じた。戦略と戦術の考え方は失敗の本質に載っていたと思う。

企業がWebページを作るときは、「売り上げを増やしたい」→「お問い合わせを増加させる」→「Webサイトのクオリティを上げる」という目標設定がある。
なんとなく、担当者のこだわりで「Webサイトのクオリティを漠然と上げる」ことをしても、それはKPIしか設定されておらず、重要な「売り上げを上げる」というKGIが見えていない。大きな成果をあげることはできないだろう。
Webサイトは目的ではなく手段。忘れないようにしたい。ちなみに、この読書記録は書くのが目的だ。いや違うか? あとで考えてみよう。
コミュニケーションのきっかけとなるコンテンツを作れ
人は誰かとコミュニケーションをとりたいがためにリンクを張る、という考え方です。
沈黙のWebマーケティング 280Pより
Twitterでバズっているコンテンツはどうしてバズっているのだろう? 本書では、自己顕示欲を満たしたいからと解説している。
「自分はこんなにおもしろいものを先に見つけたんだ!」ということを人に伝えたくなる、だから拡散される。
funny(おもしろい)コンテンツでも、interesting(興味深い)コンテンツでも、どちらも、他の人に教えたくなる、コミュニケーションの起点にできるようなものであれば拡散される。
読書メモ
おわりに
アートとデザイン、他人から読まれるためのサイト・ブログの考え方の基本になる本。
本質的なことがわかりやすく書かれているので、ブログに行き詰ったときは読み返す。
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