FM群馬でアナウンスセミナーを受講した後、髪を切ってさっぱりしてきた。とてもさっぱりした。
床屋さんの散髪の途中の会話に、投資のお話をした。積み立てNISAをやろうと思う、S&P500を買おうと思っている。しかしQQQというのも気になる、という話。
気になったので個人的に調べてまとめることにした。
今回調べること
- S&P500とQQQについて調べる。
- 積み立てNISAをする場合、S&P500とQQQのどちらがよいか?
ざっくりとしたまとめ
- S&P500は米国主要産業500社の株価の指数。
- QQQはNASDAQ100に連動した投資信託。
- 投資信託の商品としてのS&P500は、S&P500の指数に合うように動くよう運用される投資信託。
- QQQは積み立てNISAに存在しないので、S&P500を買うしかない。
S&P500について
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出され、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。
https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/kihon/kihon11より
米国の主要産業500社の時価総額を指数化したもの。
時価総額比率で平均されているので、時価総額が大きい企業の株価の変動は大きく影響し、時価総額が小さい企業の株価の変動は小さく影響する。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスとは
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(英: S&P Dow Jones Indices LLC)は、S&P グローバル(NYSE: SPGI)とシカゴ・マーカンタイル取引所グループ(CME Group Inc.、NASDAQ: CME)の合弁事業として運営される、インデックス・プロバイダー。株価指数・債券指数やコモディティ指数など、金融市場指数を幅広く提供している。
あわせて読みたいS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス - Wikipedia
金融市場指数を算出している企業。私たちが最もよく見る金融市場指数・日経平均株価は日本経済新聞社が算出している。
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している指数である。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)・NASDAQとは
NYSEは世界最大の株式市場。NASDAQも同じく株式市場。
NYSEは昔からある会社を取り扱い、NASDAQは新しい会社(Intelとか、Appleとか、マイクロソフトとか)を取り扱う傾向にあったが、最近はNYSEが新しい会社を入れないと将来怪しいぞということになり、その境界が薄くなりつつあるそうだ。
S&Pに選出されている500銘柄について
米国株式の75%を占める大型株によって構成されている。米国経済の主要産業を代表する500銘柄が含まれている。
時価総額ランキングの上位5社を引用する。
- アップル(iPhoneのところ)
- マイクロソフト(Windows作ったところ)
- アマゾン(通販サイトAmazon)
- フェイスブック(FacebookやInstagram)
- アルファベット(Googleの運営会社)
IT系の会社が上位となっているが、健康機器メーカーや金融など、さまざまな業種が含まれている。
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「S&P500インデックスマザーファンド」への投資を通じて、主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行い、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目的とした運用を行う。原則、為替ヘッジを行わない。
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床屋さんで話題にあがった、楽天の積み立てNISAで買うことができるS&P。
非常に大きな勘違いがあったことがわかった。
積み立てNISAなどで取り扱っているS&P500は、S&P500の指数そのものに投資するのではなく、S&P500の変動率に一致させるように運用された投資信託である。
S&P500に投資しているわけではなかった。
QQQとは
QQQは、NASDAQ100に連動するETF(投資信託)です。
正式名称はインベスコQQQトラスト・シリーズ1で、インベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントという会社が扱っています。
NASDAQに上場している時価総額が大きい非金融業の企業100銘柄で構成されており、ほとんどはIT関連銘柄になっています。
経費率は0.20%(年間)ということで、比較的低コストでNASDAQに投資できるので、IT関連銘柄に投資したい投資家にかなりおススメのETFです。
S&P500は米国主要産業500社の株式総額の指数で、NYSEとNASDAQが混在している。QQQはNASDAQのうちの時価総額が大きい日金融業の100銘柄に連動する投資信託。ほとんどがIT関連銘柄となる。
IT企業で構成されていることもあり、値動きが激しい。
積み立てNISAにQQQは存在しない
つみたてNISAの対象商品は、スクリーニング基準を満たして金融庁に届けられたインデックス型またはアクティブ型の投資信託とETF。
基準は投資信託の投資対象、販売手数料(購入する際に掛かる費用)、運用管理費用(信託報酬、保有していると掛かる費用)、信託契約期間(ファンドの運用期間)、分配金の頻度などだ。
要は、「しっかりと分散投資されていて、手数料が低くて、運用が安定している」商品が選ばれているということ。つみたてNISAで運用できる期間は20年であるため、過度にリスクが高かったり、手数料が高かったりする商品は長期投資に合わないということだ。
東証マネ部! 「つみたてNISA」対象商品の基準って何だろう? | 東証マネ部! 長期の安定的な資産形成を応援するための制度として、2018年...
そもそもの問題として、QQQは積み立てNISAに存在しなかった。
積み立てNISAは、もともとが少額からの長期分散投資を支援するための非課税制度。
その銘柄には、長期投資に向いていて、安定しているものが選ばれている。
QQQはそのスクリーニングから落ちたのだろう。
おわりに
S&P500を買うのではなく、S&P500の動きに連動するように運用されている投資信託を買えばいいことがわかった。
参考にしたサイト

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