
NLP(神経言語プログラミング)のオンライン体験セミナーを受けたのちに購入した一冊。
NLP。心理学と自己啓発を混ぜたようなもの。人によっては怪しいというかも。僕は言う。
それでも、NLPの内容は僕はとても気に入っている。30万円以上のお金を払って、実際にセミナーを受けにいくだろう。
本書は、以前受けた体験セミナーやこころのウィルスなどで出てきた内容とつなげて読んだ。
知識が頭の中でバチッとつながる瞬間は、読書において最も楽しい体験のうちの一つだ。
個人的な評価:☆☆☆(訂正→☆☆☆☆)
- むずかしさ:☆☆
- 参考度合い:☆☆☆
- 共感度合い:☆☆☆
- おもしろさ:☆☆☆
- 総合点:☆☆☆
NLPの用語・用法を解説しているわかりやすい本。
キャリブレーションやペーシングなど専門用語も多いが、どれも丁寧に解説されていたのでわかりやすかった。
詰まったとき、やさしめの辞書代わりに使えそうだなあと思う。
訂正→感想を書いている途中。どうすれば人に伝わる文章を書けるのか、とっかかりを実感した。
読んでよかったと思える一冊にランクアップ。
気になったポイント
個人的に気になったポイントをまとめる。
VAKを意識した文章
VAKとは、人の優位感覚をまとめたもの。
- 視覚:Visual
- 聴覚:Auditory
- 身体感覚:Kinesthetic
人はこの3つのうちのどれかが利き感覚になっている。以前受けたセミナーでは、
「視覚が70%くらい、身体感覚が20%くらい、聴覚は10%くらい」
と紹介されていた。ちなみに僕は視覚優位だった。一般人じゃないか。少しだけがっかりした(がっかりすることではない)。
そして、人はこのVAKに応じて受け取り方が変わってくる。
例えば、目の前に振り子時計があったとしよう。
- V(視覚):きれいな木製。ワックスがしっかりとかけられていて、きれいなツヤが出ている。
- A(聴覚):カチ、カチ、と振り子が音を立てて触れている。耳を近づけると、振り子以外にも機械の駆動音がかすかに聞こえた。
- K(身体感覚):木製の屋根はつるりとなめらかだ。手で触ったら痛そうなほど尖った秒針と、ずっしりと重そうな振り子が動き続けている。
こうなるってことだ。
自分で書いててびっくりしたが、これすごいわかりやすく文章作れるぞ。
今までのブログの記事の中で一番わかりやすい表現じゃないか? この振り子時計の書き方は。
さて、このVAK、ブログや生放送、雑談でも活かすことができる。
相手の優位感覚がつかめていない場合や大勢の人の前で話をする場合には、どのようにしたらいいのでしょうか。そのようなときには、「視覚」「聴覚」「身体感覚」の表現をまんべんなく取り入れていくようにしましょう。
手に取るようにNLPがわかる本 114Pより
人によって優位感覚は違うのであれば、自分の言葉にVAK全てを含ませればよい。そうすれば全員に刺さる。
今受けているアナウンスセミナーでは、フリートーク(一人話)についてこういっていた。
「相手の頭の中でイメージできるような話が、良いフリートークの条件だ」
どうすればイメージできるような話ができるのだろう?
教えてもらった手順も含めて試行錯誤していたが、今、確信した。このVAKが答えだ。
もしあなたがブログや日記を書いているのならば、そこに書く文章の表現の中に「視覚(V)」「聴覚(A)」「身体感覚(K)」を意識して取り入れて書いてみることをおすすめします。
手に取るようにNLPがわかる本 111Pより
これからやってみよう。
ブログを書くとき、今までのような無機質で事務的な表現ではなく、VAKを取り入れた文章を書けるようにする。
配信をするときも、聞いている人の頭の中にイメージをわかせることができるような、VAKを取り入れた話をする。
VAKを意識した文章・話術。これを身に着けられれば、僕のレベルは一気に上がる。
また、何かの映像を見たとき、その情景を「VAK」で表すと、どんな感じになるのか普段から練習してもいいでしょうし、小説を読んでいるときに、作者はどんな表現を使っているのかに注意を向けてみることもとても役に立ちます。
その中で、印象的だった表現や身に着けたい表現をメモしておくのもいいでしょう。
言葉や文章に注意を向けることで、表現のボキャブラリーは飛躍的に向上します。
手に取るようにNLPがわかる本 111Pより
VAKを意識するといっても、無から有は生み出せない。これがこれから僕がやるべき課題だ。
映画の中の情景、普段から使っている交通手段、自分の部屋の観葉植物。
目の前をVAKで表す練習をして、自分の頭で文字を考える練習をする。
そして、小説やYoutuberなど、上手な話し方をする人のVAKをメモして盗む。
これを繰り返していけば、いずれは血が通った文章が書けるようになるのだ。
実際にやってみる
- 自分の部屋の観葉植物
- V:ポトスがある。両手で収まらないくらいの金魚鉢に植えられている。小学生の手のひらくらいの大きさの、緑色の葉っぱが空に手を伸ばすように茂っている。どの葉っぱにも黄色の模様が不規則に浮かぶ。
- A:カチャカチャとキーボードを打ち込むのに合わせて、そよ風に吹かれたように、葉っぱがふわふわと揺れている。
- K:このポトス、空気をきれいにしてくれる効果がある。緑色の葉っぱに顔を近づけて、思いっきり息を吸ってみると、植物特有のうっすらとした青い香りとともに、さっぱりとしたきれいな空気が肺に飛び込んできた。癒される。
こういうことですか!!! 難しいです助けてください!!!!
それでも、VAKを意識して書かないと、
- 机の横にポトスがある。緑色の観葉植物だ。ホームセンターで680円で買った。
こうなる。文章量が全然違うし、頭の中で想像するのも難しい。
うーん、これは素晴らしい知識を得てしまったぞ。
読書メモ
おわりに
NLPの体験セミナーを受けたきっかけがあって読んだ。
VAKを表現に使うことが非常に参考になったので、感想を書いている途中に☆を4つに変更した。
相手に伝わる話をするには、いろいろな手法がある。相手にペースを合わせたり、聞いていますよと表明するようなあいずちを打ったり、など。
その中でも、VAKはあまり意識できていなかったポイントだ。
この本は有益だった。読むことにより、僕にとって良い気づきがあった。
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