
「図解 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術」は、タイトルの通り、書類・手帳・ノートの整理術が書かれたハウツー本だ。
読み終わったので、かんたんに感想を書く。
個人的な評価:☆☆
- むずかしさ:☆☆
- 参考度合い:☆☆
- 共感度合い:☆☆
- おもしろさ:☆
- 総合点:☆☆
この本の本質は、「捨てる→並べる→効率化」だと解釈している。
まずは余計なものを捨て、わかりやすくしてから整理し、効率を上げるというのがテーマだ。
読んでいて、「それスマホでよくね?」というポイントがちょくちょくあった。
この本は2010年に書かれていて、当時のスマートフォンは性能が低く、普及していなかったためだ。
しかし、現代においても書類・手帳・ノートは使われている。
フィスワーカーやビジネスマンで、紙ベースの資料につぶされそうな人には、ぜひ読んでほしい一冊だ。
気になったポイントまとめ
気になったポイントをまとめる。
まず書類を捨てろ
不必要な書類を廃棄することは、ファイリングにとって非常に重要です。それは、ファイリングとは必要な書類だけを即座に取り出せて、はじめて機能するからです。
図解 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術 24Pより
まず捨てろ。書類の整理でもっとも重要なこと、それは、書類の廃棄である。
本書では、書類を整理するために「ファイリング」を行うとよいと書かれている。
取引先や案件ごとに書類をわけ、いつでも必要なものを取り出せるように整理するということだ。
どうして書類を整理するのだろう? それは仕事を効率化するためだ。
そして、効率の良い仕事のために、必要でない書類はゴミとして捨てる必要がある。
使わないゴミをファイリングして丁寧に並べても、それはゴミが丁寧に並んでいるだけであって、効率的な仕事の環境とは言えない。
まずいらないものを捨てるところから、整理術は始まるのだ。
自己管理のための手帳
手帳は予定を記入するためだけに使うのではありません。どのように仕事を進めるか、どうすれば効率的かを考えるための自己管理ツールでもあるのです。
図解 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術 86Pより
どうして手帳を使うのだろうか? 本書には、手帳を自己管理のために使うと書かれている。
なんとなく予定を記入してスケジュールを管理するだけではなく、仕事を効率化するために手帳を使うのだ。
「いやいや、2020年現在、手帳なんて時代遅れ。スマートフォンでいいんじゃないの?」
読んでいた当初はそう思ってしまったのだが、本書で書かれている手帳のテクニックは、スマホにも通ずるものだ。
- To Doリストを作成してやることを整理
- アイデアをメモして、会話や企画のネタをストックしておく
- かつて書いたことを振り返り、今に活かす
- 略語や記号を使って、短くわかりやすくメモ
上のように、スマートフォンでも通ずる内容が満載。
それぞれのページで一貫しているのは、「目的をもって手帳を書く」ということだ。
なんとなくスケジュールを書きこむのではなく、「仕事の効率化」「あとから自分の弱点を確認できるように」など、どうして手帳を使うのだろうか? ということを常に考えさせられる。
仕事を効率化するための自己管理ツールとして手帳を使う。
スマートフォンに使われてしまっている現代人が、思い出すべきことなのかもしれない。
ノートを書いて思考を整理する
「ノートを書く」ことは、仕事を進める上でとても効果的です。得た情報・経験を整理して有効に活用することができ、企画・発想力の向上にもつながります。
図解 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術 152Pより
ノートを書くことで思考を整理する。これは、ブログやTwitterにも通ずることだと思う。
自分の頭の中のぐっちゃぐちゃになっている情報を、言葉に書き起こして整理する。そんな作業を毎日コツコツ続けていけば、思考能力が上がるのも納得がいく。
個人的に、ノートの項目で重要だなと思ったのはこのポイントだ。
仕事をしていく上で、考えたこと、感じたことをその日のうちに書きます。そのとき、客観的事実に基づいて書くように心がけましょう。感情的にダラダラと書いていても、論理的思考を養うことはできません。
図解 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術 198P
ノートも、日記も、ブログも、ダラダラと書くのではいけない。客観的事実をもとに、あとから読み返した際わかりやすく書くべきだ。
このブログ・読書記録は、「自分のために書くのだから、自分の書きたいことを適当に書く」というスタンスでやっている。
しかし、「自分のために書くのだからこそ、ほかの人や将来の自分が読んだときにわかりやすく書く」という考え方もできると気づかされた。
読書メモ
終わりに
紙媒体から電子端末に移り変わっていったとしても、その本質は変わらないのだなあということを知った。
資料、手帳、ノート、いずれも、「自分はどうしてこの行動をするのか?」ということを意識して行動していきたい。
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