
余命10年を読んだ。衝撃のラスト。作者も亡くなっていた。

個人的評価:☆☆
- むずかしさ:☆
- 共感度合い:☆☆
- 参考度合い:☆
- おもしろさ:☆☆
- 総合点:☆☆
ふつうの小説だった。小説を読み慣れていないのか、特になにも思うところがなかった。
この文庫版が出版される前に作者が亡くなっていたのが印象的。主人公と同じ病気だったのではないか、とお医者さんが考察している。
たくさんの小説を読んでいないと、小説のおもしろさはあまり理解できないのかも?
もう少しいろいろ読む必要がありそうだ。
あらすじ
余命10年(治療不可)を宣告された20歳の主人公が死ぬまでを生きるお話。
感想
恋愛、趣味、同窓会などのことがらから見られる、長くを生きられる普通の人間と先がない主人公の対比が印象的だった。
感想終わり。あまり書けない。特に感動したわけでもなく、ああ、死んじゃったなあ、あれ、作者も死んじゃったの、なるほどなあ、と思ったくらいであった。
全く関係ない話をする。
2018年の交通事故年間死者数は3532人だったそうだ。毎年3000人くらい交通事故で死ぬのであれば、将来交通事故で死ぬ人間がいるのも間違いない。
比べることがナンセンス(意味がない)なのはわかっているが、10年後に死ぬことがわかっている人間と、10年後に突然交通事故で死ぬ人間は、どちらが幸せに生きられるのだろう?
余命10年の主人公は病気がわかってから、入院を必要とするような大きな発作を何回も経験し、だんだんと衰弱していく。
しかし、余命10年というのがわかっているから、諦めるものを諦め、新しい趣味となった漫画やコスプレを精一杯やった。
主人公はいろいろな人から、その能力を評価されていた。そして、余命がわかっていたからこそ、10年間を効率よく生きていた。
10年後に突然交通事故で死ぬ人間はどうだろうか。
主人公のように、特にいきなり発作が起きて、苦しむわけでもないし、将来の死の恐怖におびえるわけでもない。
これから先、おじいさん・おばあさんになるまで、ずっと生活が続いていくと思い込んでいる。
晴れた日曜日、「ああ、将来はフランスに旅行でも行きたいなあ!」などと思いながら横断歩道を渡った瞬間に、トラックに轢き殺されて死ぬのだ。
明日がずっと続くと思っているからこそ、今日何もせずに、死ぬのだ。
一度車にはねられたことがある。高校2年生のころ、自転車で歩道を走って学校に向かっていた僕は、一時停止を無視した車にはねられて、車道に投げ出された。
通勤時間帯の車道だ。たまたま、偶然車道に車がいなかったから良かった。ハイエースが道路と僕の体を一体化させようとしていたら、この感想は書けなかっただろう。
ありきたりな教訓だが、今日を精一杯生きるべきなんだろうね。感想終わり!
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