なぜ退職代行は非常識だと言われるのか

昨日(2020.11.11)、退職代行に関するインタビューを受けてきた。有名な大学院の人が転職・退職代行について研究するらしく、退職代行の利用経験や退職代行に関する考えを聞いてもらった。

退職代行のメモ

私のごちゃごちゃな話を聞いてもらって申し訳ない気もするが、インタビューはけっこうおもしろかった。話しやすかったのだ。話を聞くスキルは重要だ。

さて、その中の質問で、「退職代行サービス利用に伴って周りの人から言われたこと」というものがあった。

母親からは、「もっと長く続けたほうがいい」という意見があったことをインタビューで答えた。

 

インタビュアー「どうして、あなたのお母さんは、会社は長く続けたほうがいいと思うんですかね?」

ぼく「いやあ、なんででしょうね? 不思議だなあ」

不思議だなあで終わってしまった。でも、個人的にも考えてみたいテーマだ。

 

インタビューが終わった後、改めて、両親に聞いてみた。

 

ぼく「退職代行って非常識な行為かね?」

母親「非常識。会社に対して失礼。雇ってもらっている人に対して失礼。」

父親「ありえない行為である。非常識」

ぼく「なるほど」

 

さて、どうして退職代行は非常識だと思われているのか? なぜだろう?

とりあえず考えてみる。

ちなみに、この記事は、参考文献など一切ない、私の頭の中のログである。

 

学校と会社を重ねている

退職代行が非常識だと言われるのは、かつて所属した部活動と会社を重ねているからではないだろうか?

多くの人が最初に所属する集団・小学校

多くの人にとって、最初に所属する集団は小学校である。小学校では、「毎日学校に行くことはえらいことだ」と考えられている。周りを見てもみんな毎日学校に来ている。6歳から、学校に行くのは当たり前という考え方を6年間かけて教えられる。

小学校の中では、理由もなく学校を休んだり、不登校になったりするのは異常で、悪いことだ。

 

途中退部した人の周りからの視線

話を中学校に移す。かつて中学生だったあなたの周りに、部活動を途中退部した人はいただろうか? 最後までやりきらずに消えた退部者は、周りから良い視線で見られるとは言いがたい。

根気がないように見られたり、「進路に影響するぞ」と先生らから脅されたりする。

中学校の中では、部活動を途中退部するのは、悪いことだと見られる。

 

長く組織に所属して、区切りをつけて辞めることはいいことだ

不登校や途中退部は悪いことで不真面目だと見られる一方で、最後までしっかり区切りをつけて、やりきることは良いことだとされる。

学校の皆勤賞、部活動を最後までやって引退、その他やりきって物事を終えることは、どちらも良いことだと評価される。

私たちは義務教育で、最後までやりきることは良いことで、最後までやり切らないことは悪だと教えられてきた。

これは卒業してからも思考のベースとして残る。教育を受け終えて、社会に出て、会社組織に所属したとする。誰から言われたわけでもないのに、

「会社に長く居続けることは良いことで、どうしても辞めざるをえないのなら、しっかりとお礼をし、筋を通して辞めるべきだ。いきなり組織から消えるのは、大変非常識な行動である」

という考えを持つようになる。かつて教育を受けた学校と会社を重ね合わせているのだ。

 

退職代行は、いきなり組織から消える悪いことだ

さて、そんな教育を受けてきた我々日本人から、退職代行はどう見えるだろうか?

「突然会社から消えるだけでなく、さらにその消える作業を業者に手伝わせる、非常識極まりない行為」

なるほど、こう見える。いやあ、日本人って大変だなあ。

 

40代と20代の会社に対する信頼の違い

次に、40代と20代の会社に対する信頼について考えてみる。

文字を書く体力が尽きてきたので、適当に書いて完成させる。

 

40代の子供のころ、会社は信頼できるものだった

いま40代を生きている彼らの子ども時代、会社組織は信頼できるものだった。バブル景気の中で生まれ育った。

働けば働いただけ給料が出るし、しっかりと昇給する。年収はどんどんあがっていく。将来の年金も安泰(あんたい)。

そういうニュースや家庭で育てられれば、会社は信頼できるものになるのだろう。

 

不況があっても、子供のころの信頼感は消えない

不況があったとしても、会社が労働者を見捨てなかった世の中で育ってきた彼らは、会社を信頼しているのだろう。

かつての栄光を忘れることはできない。

 

20代にとっての会社

20代にとっての会社は、信頼できるところではない。

私たちが生まれたころから、社会は不況に包まれていた。ついでに会社に対する信頼感も消えていた。

ニュースでは誰かしら過労自殺しているし、ブラック企業はいつまでたってもそのままだ。正社員として就職しても将来リストラされる。

会社は私たちを裏切るものだという考えが根付いている。

 

40代にとっての退職代行と20代にとっての退職代行

40代にとっての退職代行は、

「信頼できる会社という組織を裏切る非常識で不誠実な手段」

というふうに見えているのかなあと思った。

 

一方で20代にとっての退職代行は、

「会社組織を後腐れなく辞めるただの手段」

というふうに考えるのだろう。

 

おわりにおわりに

学校の経験と会社信用できないよねっていう理由を挙げてみた。

まぁいまの20代は派遣社員とかリストラとか過労死とかいろいろなニュースを見て育ってきたから、退職代行の抵抗感は40代に比べて薄いよねってだけの記事です。

おわり。ちゃんとした文章かけるようになりたいね